当事務所のウェブサイトには「ご相談予約・お問い合わせ」用のメールフォームを設置しているが、メールのみでのご相談は承っていない。

「メール無料相談可」にすれば問い合わせは増えるのだろうが、遠方にお住まいの方からのメール無料相談を受け付けたとしても、ご依頼につながる可能性は極めて低いはずだからだ。

そこで、「ご相談予約・お問い合わせ」のページには、「電話やメールのみによる無料相談は原則として承っておりません」とハッキリ明記しているのだけれども、それでもメールによる回答を求めるような問合せはしばしばある。

そのようなメールでも全く無視するのもどうかと思うので、無料メール相談は承っていないことをお伝えした上で、一般としての簡単な回答はできるだけするようにしている。

ただ、そのように回答をした場合に、お礼などの返事が戻ってくることは皆無である。問合せをした側からすると、「せっかくメールで問い合わせしたんだからもっとちゃんと答えてくれたっていいだろ」てな感じだろうか。こちらがケチな司法書士であるわけだ。

そうでなくとも、新規問合せにメールで返信した場合に、それっきり何の返答も無いことも多い。たぶん、自分が望んだような回答じゃ無かったので、「じゃあいいや」という感じなのだろうが、ハッキリいって失礼な話ではある。

だったら、メールフォームなど設置しても意味がないかといえば決してそんなことはない。メールによるお問い合わせからご依頼につながるケースも結構あるのだ。

メールによるお問い合わせを、いかにして来所予約に持っていくかは腕の見せ所だといえるが、調子のいいことを書いてお越しいただいても依頼につながらなければ意味がない。とくに、無理をして土日曜日に予約を入れたのに、依頼につながる可能性が全く無いようなご相談だったときにはガッカリすることこの上ない。

ご相談予約前に、相談内容をあまり細かくメールで知らせてもらおうとすると面倒に感じられてしまうようにも思うが、当事務所に相談したいと決めている方ならちゃんと答えてくれるしそんなに気にする必要は無いはず。また、明らかにご依頼につながらなそうな話の場合、土日のご相談については電話で事前に話を聞いてから予約を入れるというような対応もしている。

このあたりの頃合いは経験を積まないと難しいところだと思うので、とにかく予約を入れてしまってまずはお越しいただくというやりかたもあるだろう。実際に自分自身の場合も、土日曜日でも気にせず普通に予約を受け付けていた頃もあるので、それで良いというならばその方がご依頼につながるチャンスは増えるはず。

電話によるお問い合わせの場合には、その場で簡単にご相談内容を伺ってから予約を入れることが出来るので、メールよりも電話の方がやりやすいのは事実。しかし、電話の場合、自分自身が事務所にいないときは予約を入れられないし、折り返しの電話にするといってもやはり取りこぼしは生じる。

また、そもそも電話が苦手だからメールで問合せしたいという方も多いだろうから、窓口を電話のみにしてしまうのは得策では無い。さらに、メールの場合は夜間や週末など営業時間外に届くことも多い。仕事が終わって帰宅した後とか週末に問合せをしようということなのだろう。

そんなわけで、夜間や土日でもご相談予約を受け付けてくれる窓口として、やはりメールにお問い合わせを受け付けることは重要だと考えている。メールフォームを設置しているが問合せなど来たことが無いという方もいらっしゃるだろうが、来るところにはちゃんと来ているのでお間違えの無いように。

さて、今日は電話によるお問い合わせが3件入ったものの、結局ご相談予約にはつながらなかった。問い合わせ内容は、相続(家族信託の検討?)、内容証明郵便の作成、答弁書の作成。まあ、こんな日もあるということで。