週刊誌(大手新聞社傘下の出版社が発行)の記者から電話での取材依頼があった。マスメディア関係者からの問合せといえば、テレビの情報番組スタッフからたまに電話が来るが、話を聞かれるばかりで正式な取材などを受けたことはない。

そんなわけで、今回もただ質問だけされて終わりかと思いつつも電話取材を受けることにした。テーマは相続放棄に関するもので、事前にメールで送ってもらった質問事項へ簡単に回答してから電話で数分話して終了。

記者の方が期待していただろうドラマチックな話が無かったせいか話はあっけなく終わってしまい、もしかしたら取材した話を使わせてもらうというような話で電話を切り。電話は数分でも、回答メールの作成には1時間くらいかけたんだけど・・・。

などと少し釈然としない思いでいたところメールが入り。記事中に名前入りでコメントを入れて良いかとのこと。有名な週刊誌に専門家としてコメントを載せてくれるとは有り難い話。かかった時間はほんの1時間程度だし。

たまにではあってもテレビ局や出版社から取材依頼が入るのは、当たり前の話だが「専門家として認識されている」からであろう。Webサイトを開設しブログなどで情報発信をおこなうことで、「○○に詳しい専門家」だと注目してもらえているのだと思う。

マスコミの人が個人の発信する情報を見て問合せをしてくるなんてインターネットがない時代だったか考えられないことだ。今さらながらではあるが、インターネットを活用して情報発信をおこなうことの重要性を再認識した。

自分が思っているよりも遥かに多くの人が、自分が書いている文章を読んでいるのであろうこと。そして、司法書士という専門家によるものだとの信頼に基づいて、その文章が読まれているのだということ。

だから何だと思われるかもしれないが、今までとは意識を変えて取り組んでいこうと思った次第。

たとえば、私がブログを更新し続ける最大の理由はWebサイトのSEO対策、つまりは検索順位を上昇させて集客するための手段としてであった。しかし、SEO対策のためだけに大量の文章を書き連ねていくばかりではなく、もっと別の価値を生み出せるのではないかということだ。

だったら何をすれば良いのか漠然とし過ぎていて自分でもまだ分からないが、今回の取材依頼の件が現状を変えていく1つのヒントになったかもしれない。