記事タイトルは少し大げさだけど、今年に入ってからの新規ご依頼は相続登記がやたらと多い。

もともと相続登記のご依頼は多いのだけれども、普段はご依頼の5割が相続登記だったのが、今年に入ってからは8割が相続登記というような感覚。あくまでも感覚なので、5割とか、8割とかいうのは正確な数字ではないけれども。

それでも売上自体は悪くないのだから、相続登記のご依頼だけで事務所経営が成立する状況がずっと続いたとすれば、それはもう素晴らしいことであろう。

相続登記のご依頼が多いのは、たんに偶然だというのもあるのだろけど、近いうちに相続登記が義務化されるということが、多くの方に知られるようになった影響もあるのかもしれない。

ご相談者からも「相続登記が義務化されるということを知ってアクションを起こすことにしたと」いうようなお話を耳にすることが増えた気がするし。

そうであれば、これまでの相続開始からそれほど間を置かずに手続きをする方からのご依頼に加えて、今まで相続登記をしないままにしていた方からのご相談も増えるだろうから、相続登記のご相談・ご依頼が増えていくのは間違いのないところであろう。

だからといって、しばらくの間は相続登記のご依頼が多くなるのは確実だとしても、それ以外のご依頼が減ってしまうのは問題。

相続登記の特需(?)が何年続くかは分からないし、本当にそのような需要増があるとしたら、今よりも競争が激化していくのは当然のことであるので。司法書士事務所間の競争だけで済むとも思えないし。

そんなわけで、相続登記以外のご依頼も増やしていかなければならないのだけれども、今年に入ってからは何故だか商業登記のご依頼が皆無だったり。

会社設立のご依頼については司法書士以外に流れてしまったせいか、近年は年に数件入るかどうかという状況になっていたが、今年は設立以外のご相談もぜんぜん来ない。

近隣の司法書士事務所による、商業登記の集客を積極的におこなっているウェブサイトが出来たというわけでもないし、なぜなのかは分からない。

もともと売上に占める商業登記の割合など微々たるものだとしても、ご依頼が全くなくなってしまうのは不安。債務整理のご相談も増えないし、とにかく相続登記ばかり。

相続登記のご依頼ばかりなのは、仕事がやりやすいし喜ばしいことでもあるのだけど、少なくともあと10年はこの仕事を続けていきたいと考えるならば、現在の一本足打法のような状況は非常に問題。

いろいろ書いてみたものの、今の時点で何らかの打開策があるわけでもないのだが。

それでも、今の状況で相続登記のご依頼すら途絶えてしまったらどうにもならないのであり、相続登記のご依頼だけはある今のうちに何とかせねば。

久しぶりなのに、相変わらずほとんど内容のない投稿で失礼しました。