前回のトラックボールの記事に続いて、今回はキーボードのお話し。

私が使用しているのは、FILCOのMajestouch2というシリーズのキーボードだ。下の写真のとおりテンキーレスのタイプを選んでいる(なぜ、テンキーレスにしたかの理由は後述する)。

FILCO Majestouch2 Tenkeyless

このキーボードはワイヤレスだとか、いっぱいボタンが付いているとかの特別な機能は何も無いのに1万円以上もする。なぜそんなに高価かといえば、メカニカルキーボードといわれる、キーの下に機械式のスイッチが仕込まれているタイプのキーボードであるからだ。

メカニカルキーボードの何がよいかといえば、キータッチがよく非常に打ちやすいこと。FILCOのメカニカルキーボードを使い始めてから5年近く経つが、長時間の入力をするにはこれ以外に考えられないくらいになっている。

このキーボードのマニアックな点としては、キーの下にある機械式のスイッチを4種類のうちから選べること。販売元であるダイヤテック社のサイトには次のような説明がある。

キーボードの要となるスイッチには、それぞれ打鍵感の異なるZF Electronics社製(旧Cherry社)MX 茶軸 (tactile feel)/MX 黒軸(linear)/MX 青軸 (click tactile)/MX 赤軸 (linear)の4種類を用意しております

私が使用しているのは赤軸についての説明は次のとおり。

Cherry MX赤軸(linear):
黒軸同様、クリック感が全くないリニアストロークタイプ(押し下げるほどスイッチが重くなっていく特性)のスイッチです。バネ圧が約45g程度と軽い為、スムーズで流れるようなキー入力が可能です。

この説明にあるとおり、赤軸はとにかくタッチの軽いのが特徴。少しでも触れると入力されてしまうので、最初のうちは隣のキーにも触ってしまい、余計な文字が入力されるなんてこともあったが、使い続けるうち自然と正確なタッチに矯正されていくはずなので大丈夫。それでも心配ならば、バネ圧が最大約60gである黒軸を選ぶなどすればよいだろう。

大量の文字を入力するならばキーボードも高品質なものを使うべき。普通のデスクトップパソコンに付属しているキーボードは、パソコンのセッティングや動作確認用に付いているおまけ程度のものといってよいだろう。長年使っていると体への負担もぜんぜん違ってくるはず。

さて、最初の方で予告した、なぜ私がテンキーレスのキーボードを使っているのかというお話し。

これはもう、実際に使っている写真をご覧いただくのが一番なのだけれども、テンキーが無い分だけキーボードとトラックボールを近くに置けるというのが最大の理由。

テンキーがあってもキーボードとトラックボールを近くに置くことはできるから、正確にいえば「文字のキーとトラックボールとが近くなる」というべきか。

キーボードとトラックボール

キーボードとトラックボールが近いと、脇を閉じた自然な姿勢で入力ができる。マウスと違って本体を移動させることの無い、トラックボールの特徴を最大限に生かせる配置で使えるわけだ。右腕を大きく移動させる必要が無いので、疲労が少なく快適な入力が可能となるということ。

数字を大量に入力するときはどうするのかといえば、テンキーを使えばよい。前回のトラックボールの記事で写真に写り込んでいたのが、私の使用しているロジクールのテンキーだ。こちらも紹介しようと思ったのだが、既に生産中止になっているよう。

残念ながら後継モデルも無いようなので、テンキーが必要であれば他者のものを探すしか無いが、司法書士の仕事で数字を入力し続けるなんてことは少ないから適当なものを選べばよいだろう。

マウスの使用による肩こりや手首の痛みなどに悩まされている人には、テンキーレスのキーボードとトラックボールにしてみることをお勧めする。欲をいえばキーボードもFILCOのMajestouch2などを使えばさらに体への負担が減るはず。

メカニカルキーボードに悪い点があるとすれば、キーを叩く音がガチャガチャとうるさいこと。私が使っている赤軸はそれほどでも無いと思うが、普通のよりうるさいのは間違いない。周りの人の迷惑になる可能性もあるので、その点だけはご注意いただきたい(今も実は「うるせーよ」とスタッフに思われていたりして・・・)。