今日は初めてのお問い合わせの電話が7件あり、そのうち4件について相談のご予約をいただいた。また、メールによる問合せも1件あり、そちらもご予約いただいたので今日だけで5件のご相談予約が入ったことになる。

月曜日のわりにはあまり電話が多くないような気もしていたのだが、1日に5件のご相談予約が入る日など滅多に無いので、大盛況の1日だったわけだ。

ご相談予約の内訳は、相続登記が2件、抵当権抹消及び登記名義人住所変更の登記が1件、債務整理(自己破産)が1件、督促異議申立てが1件である。概ね普段通りのご相談内容といった感じだが、最近は債務整理のご相談・ご依頼が多くなっている。

他の司法書士事務所に相続登記のご依頼がどれほどあるのか分からないが、昨年の申請件数でいえば当事務所で取り扱った不動産登記のうちの半数が相続登記であった。それでは相続登記が多いのか、他の登記が少ないから相続登記の比率が高いのか判断できないとしても、何にせよ相続登記の件数が多いのは確かである。

相続登記のご依頼の大多数は当事務所ウェブサイトなどをご覧いただいてのご新規のお客様だが、最近は以前にご依頼いただいた方からの再依頼も多くなっている。たとえば、以前は父から母への相続登記のご依頼をいただいたのが、母が亡くなったことにより子への相続登記をご依頼いただくといった具合だ。

同じ市内に事務所を構えてから15年以上も経つと、いつの間のにか再度のご依頼をいただくケースも増えてくる。結構頻繁に以前のご依頼者から再度のご依頼をいただくようになっており、同じ場所でずっと事務所を続けてきて正解だったと感じている。そして、再度のご依頼をいただけるのは、適切な報酬設定で真面目に業務をおこなってきた証しだともいえるだろう。

2度目のご依頼ばかりで無く、相続登記についての新規のご相談予約ももちろん数多くいただいている。これは、「相続登記 ○○市」のようなキーワードでのGoogle検索で当事務所が圧倒的に強いのが大きな理由であろう。

当事務所では相続登記の専門サイトなども作っているので、キーワードによっては上位に当事務所のウェブサイトばかりが表示されるようなこともある。ウェブサイトの作成も長い年月をかけてコツコツとおこなってきたものであり、10数年たった今になり大きな成果が現れているのだといえるだろう。

司法書士事務所を開業してから15年以上が経つことで、このようにうまくご依頼をいただける状況になったというのは、正直にいえばただの偶然である。インターネットによるマーケティングで事務所経営をおこなっていくというのは、開業当初から目指していたことであるが、10数年という時間の経過で大きな成果が得られるという風には考えていなかった。

ネットによる集客なんていうものは、うまく行けば短期間で成果を上げられるものなのであり、10年などという長い年月を必要とするものだという認識は誰も持っていなかっただろう。10数年間も同じ場所でネット集客を続けている例など、司法書士に限らず他業種でもごく少数なのだろうから当たり前の話ではあるが。

もちろん、零細司法書士事務所などとは違い、一気に多額の資金を投入できるならば短期間で成果を上げることは可能だろう。そういう意味では、多額の資金を投入して巨大なウェブサイトでも作り上げれば、新規参入の司法書士事務所が多くの依頼を独占するなんてこともあるのかもしれない。

しかし、どれくらいのお金を掛ければ、どのくらいの成果が得られるのかは不明である。たとえば、1000万円くらい投入する勇気があるならば、その地域でそれなりの依頼を集められるサイトが作れるかもしれない。けれども、何年も継続して成果が得られるかは不明だし、場合によっては多額の費用を支払い続けなくてはならないこともあるだろう。

結局、当事務所ウェブサイトがそれなりにうまくいっているのも運の要素が大きいのであるし、今から同じことをやろうとしても10年後に成果が得られているかは分からないということか(というか、当事務所と同じことを10年やっても、10年後には当事務所がさらに10年先に進んでいるので無理だろうが)。

単なる自画自賛なお話になってしまった気もするが、事実に基づいた話なのでありこれが現実と言っていいだろう。