先日このブログでも書いたが、今年に入ってから債務整理(とくに自己破産)についてのご相談が増えている。たまたま当事務所へのお問い合わせが増えているというわけではなく、自己破産申立件数自体が増加しているとのことである。

最高裁がまとめた2017年の個人の自己破産申立件数(速報値)は、前年比6・4%増の6万8791件で、2年連続で増えた。伸び率は16年(1・2%増)から大幅に拡大した。自己破産は16年から前年比増加に転じ、ペースが上がっている。ここ数年で貸し出しが急増した銀行カードローンの影響もあるとみられる。

自己破産申立が増えているからと言うわけでは無いのだが、昨年(2017年)11月から「債務整理の無料相談」とのブログを開設している。現在では、債務整理というキーワードで検索順位の上位になるのは困難だと思われるが、どの程度まで行けるのか実験のつもりでやってみることにした。

タイトルに無料相談と入れたのもSEO対策を意識したからである。無料相談とは、各記事へのコメントによるご相談への返答は無料でおこなうこととしており、それ以外の方法、たとえばメールによる無料相談は承っていない。それでも、債務整理を10数年にわたって現実に手がけている、現役の司法書士が無料相談を受けるのは事実なのであるが、今のところ相談コメントは1件も来ていない。

そして、最初のうちはアクセス数もごく僅かでやる気を失いつつあったのだが、開設から3ヶ月、記事数が40近くになった現在では1日の平均ユーザー数が50程度までになっている。自分でも驚くほどのアクセス数の増加なのだが、これは運用歴の長い、いわゆるオールドドメインにブログを開設したのも大きな要因だと思われる。

このブログを設置したドメインを取得したのがいつかは定かで無いけれど、もしかすると10年くらいが経過しているかもしれない。司法書士事務所のメインサイトに使用したことは無いものの、今とは別のブログを運用するなどして保有し続けてきたものである。そのようなオールドドメイン上に開設したブログであるから、ほんの3ヶ月ほどで日に50ものユーザーを集められるようになったのだと思われる。

オールドドメインが何故Googleに評価されるかといえば、長期間に渡って運用されているウェブサイトだからである。長く続けているのだから、内容もちゃんとしてるはずだろうという単純な理由だが、評価基準としては決して悪くないはず。そんなわけで、オールドドメインだと順位が上がりやすいというのは今も変わらない。

そのうち状況が変わるのかもしれないとしても、ドメインを保有するコストなど微々たるものなのだから、ケチらずに複数のドメインを持っているべきだと考える。年が経つほど有利だとすれば、これからもどんどん差が開く一方なのだから。

今では、債務整理関連のキーワードは弁護士や司法書士によるサイトでは無く、企業によるポータルサイトやアフィリエイトサイトばかりが上位に表示されるようになっている。そして、そのようなサイトには明らかに誤りである記述も多く、少し前に医療関連の記事が問題となったときと同じような状況が起きている。

そんな中に、一個人の司法書士がブログを開設したとして上位に割って入るのは極めて困難だと思われるが、ただ手をこまねいているのは悔しいので頑張ってみようと思った次第。そして、今回このブログで取り上げたのも、債務整理の無料相談ブログへのSEO効果を狙ってのもの。どこまでアクセス数を増やせるか予想が付かないが、しばらく頑張ってみようと思う。