DeNAがやってた、WELQという美容・健康・医療サイトに端を発した問題により、Googleが「医療や健康に関連する検索結果の改善」をするためのアップデートをおこなった(WELQ問題については、当ブログの記事「ブログへのアクセス数を確実に増やす方法」を参照)。

Googleのウェブマスター向け公式ブログによれば、「このアップデートは医療・健康に関連する検索のおよそ 60% に影響する」とのこと。実際にも順位が大変動しているキーワードが多くあるようで、今まではアフィリエイトサイトが上位に並んでいたのが、医療機関のサイトや学術論文のようなページばかりが表示されているのも見かける。

このアップデートは『医療や健康に関する検索結果の改善を意図したもので、例えば医療従事者や専門家、医療機関等から提供されるような、より信頼性が高く有益な情報が上位に表示されやすくなる』とのことだが、現時点では医療関係以外の一般企業や個人によるサイトが単に除外されているような状況に見える。

つまり、「より信頼性が高く有益な情報」が上位に表示されているわけでは無く、単に情報の提供元によって選別されているような状況であるわけだ。このアップデートにより壊滅的な打撃を受けているアフィリエイターなどもいると思われるので、ネット検索をGoogleが独占している現在の状況の怖さをあらためて認識した次第。

今回のアップデートはあくまでも、WELQ問題に端を発した「医療や健康に関連する検索結果」を改善するためのものであり、それ以外のキーワード検索には関係の無い話ではあるはずだ。けれども、Googleによるアナウンスでは「医療や健康だけに限らず、今後も継続的に検索の改善に取り組んで行きます」とあり、法律関連の用語に関連する検索の改善がおこなわれる可能性だってあるわけだ。

そうなった場合に、個人事業主である零細司法書士事務所が運営しているウェブサイトがどう評価されるのか?

「医療従事者や専門家、医療機関等」が提供する情報が評価されるなら、法律専門家である司法書士が運営するサイトも評価されるべきではあるが、法人じゃ無い事務所のサイトは評価されなかったりなんていう不安もある。ネットによるマーケティングをおこなっている限り、現状においてGoogleの支配からは逃れられないのだが、人とごとは思えない今回の件であった。