ここのところ新たなご依頼がちょっと少なめ。お問い合わせはそれなりに入るのだけれども、ご相談予約にすら繋がらないのが多く。
ブログに書くネタが無いので、ここ数日のお問い合わせの中から記憶に残っているものを書き出してみよう。
1.番号非通知での相続手続きのお問い合わせ
携帯電話からの番号非通知でのお問い合わせは、ご相談予約にすら繋がらないケースが多い。
気付かぬうちに番号非通知の設定になっていることもあるだろうが、ほとんどの場合、わざわざ非通知にしてから問い合わせの電話をかけているのだと思われる(ちなみに、フリーダイヤルの番号への着信では、番号非通知であっても携帯電話からであることは分かる)。
今回は、相続手続きについての問合せだったが、遺産分割協議書の作成費用はいくらだとか、銀行預金を司法書士の預り金口座に払い戻してもらい相続人に分配する場合には費用が加算になるのかなど、矢継ぎ早に質問してくる。
自分に有利な遺産分割協議にするのに都合の良い専門家(?)を探しているように感じられたので、「事務所に来ていただいて詳しく話を聞かないと答えようながない」というようなご返答を繰り返しているうちに、ガチャ切りされ。
ガチャ切りはイラッとするけれども、来てもらっても困るのでこれで良しと。
2.自分で登記したい人からのLINEによるお問い合わせ
LINEによる新規お問い合わせも結構入るようになっている。ただし、当事務所ではLINEで出来るのは、相談ではなく「ご相談予約のみ」であると明記してるのだが、今回みたいな「LINE相談」のようなものもある。
内容としては、父から母への生前贈与による所有権移転登記をしたいと。そして、「その所有権移転登記を自分で申請する場合、どのような作業が個人では難しい作業になるのか?」というようなご相談であった。
ネットで調べるなどしてご自分で手続きをおこなえると判断するならば、法務局へ行って手続きしてみるのが良いでしょう。ただし、通常は司法書士に依頼しなければ難しいと思うので、ご相談にお越しいただければ無料でお見積もりをしますというような回答を送ったところ、既読スルーで終了。
3.受理される可能性が低いと思われる相続放棄のご相談
しばらく前に、被相続人名義の不動産についての、滞納していた固定資産税に関する通知が届いていたが、よく分からないので放置していた。今回届いた通知を見ると自分に支払い義務があるようなのでこれから相続放棄がしたいというようなお問い合わせ。
通知を見て詳しく話を聞かないと何ともいえないが、最初に通知が届いた時点で被相続人の死亡の時事や債務の存在は分かったはずなのだから、そのときから3ヶ月以内でないと相続放棄は認められない可能性が高いと思われるというような話をしたうえで、駄目な可能性もあることを承知の上であれば相談にお越しくださいとお伝えした。
すると、予定を調整してまた連絡をくれるとのことだったがそれっきり。
期待を持たせるような言い方をしてご相談にお越しいただいても、結局はご相談者の望んでいるような回答は出来ない可能性が高いので、自分としてはこれで良いと考えるが、このような場合に問題なく相続放棄が出来ると答えてしまうようなところもあるのだろうか?
4.ネット経由のご相談を受ける際は慎重に
ホームページやブログなどを見てのお問い合わせの場合、慎重すぎるくらい慎重な対応を心掛けるのが、司法書士を長く続けていくために必要なことだと考える。
長年にわたって電話によるお問い合わせなどを多数受け続けていれば、少し話をしただけで違和感を覚えことも多いが、そういうときはご依頼を受けるべきでは無い。もしかしたら、せっかくのご依頼を逃している可能性もあるけれども、ネット経由でのお問い合わせに対するときはとくにかく弱気なスタンスでいるべきだと思っている。
それだから、いつまでも零細司法書士事務所のままなのだろうともいえるが、ネット経由でのお問い合わせメインでずっとやっていくためには、やはりそうあるべきだと考える。イケイケなスタンスでうまくやっているところもあるだろうが、大失敗して立ち直れないケースも少なからずあるはずだし。
とにかく、細々とでも良いから長くやっていきたいならば慎重にいくべき。抽象的な書き方になってしまったので改めて書いてみたいと思うが、今日はこの辺で。