今日も抵当権抹消登記のご依頼が1件入った。司法書士の癖に事情に疎いのだが、春に住宅ローンを完済する人が多いのだろうか。住宅を購入する時期は春ばかりとは限らないが、春に繰り上げ返済をする人が多いとかそういう事情か。

もしくは完全に単なる偶然なのかもしれないけれども、抵当権抹消登記のご依頼は何故だか立て続けに来るように感じる。当事務所の場合、抵当権抹消登記のご依頼もネット経由がほとんどであり、1ヶ月に1件も無いときもある。それが2日で3件も入ると偶然とは思えない。

ただ、昨日に入ったご予約の1件はキャンセルになってしまった。予約した翌日にキャンセルするとは一体どういうことなのか分からないが、そんなに珍しいことではない。予約時間の変更では無くキャンセルするというのは、気が変わったということなのだろう。行くのを止めたくなるようなヒドい電話対応はしていないつもりなのだが。

今回の場合、「自分でやるのは面倒だから司法書士に依頼しようかと思う」というような口ぶりで、話していて全く波長が合わない感じだったので、むしろホッとしたのだけれども。そして、商売を抜きにして、全くの素人が抵当権抹消登記を自分でやる手間を考えると、司法書士に依頼した方が絶対に良いと思うのだが、その辺の価値観は人それぞれなので仕方の無いところ。

予約キャンセルの連絡が入った場合、基本的にこちらからは深追いしないことにしている。キャンセルの理由を聞こうとしたり、日時の変更しての再予約を勧めたりはせず、キャンセルを承るのみにするわけだ。

予約した日時の都合が悪くなってしまったならば、予約変更の電話をしてくるはずであり、わざわざキャンセルの連絡をしてくるというのは当事務所へ依頼する気が無くなったということ。そういう人とは縁が無かったのであり、無理に引き留めるようなことをするべきでは無い。

当事務所のようにネット集客をメインにして業務をおこなっていると、本当に様々な方から問合せ等の電話があるわけであり、去る者は追わずというような考え方を持つのがトラブルに巻き込まれない秘訣だとも思っている。

それこそ、遠方からフリーダイヤルへ電話してきて、電話のみに夜無料相談は承っていない旨を伝えても、無料と書いてあったと言い張るような人もいる。誰にも納得して満足していただくのは無理なのだし、一つ一つの問合せを引きずらないで一瞬で忘れることも大切。

今日も何だか忙しく疲弊した1日であったが、抵当権抹消登記以外にも、合同会社設立、会社解散についてのご相談予約も入ったりして。忙しいときに電話が鳴り通しだと精神的にキツかったりもするけれど、その電話が新規のご相談予約だと疲れが少し飛んだりして。

そんなこんなで、暇だったり忙しかったり不安定な日々を繰り返すうちに15年以上が経ち。こんな感じで、あと15年くらいは頑張っていきたい。