今日は3月最終週の月曜日だ。銀行や不動産会社からの仕事が無い当事務所の場合、年度末だからといって特別に忙しくなることは無いはずなのだが、非常に慌ただしく気が急いてしまう1日であった。

もともと月曜日は、問合せなどの電話が1週間で最も多い日である。とくに月曜日の午前中は電話が鳴り通しなんて日もあり。週明けに事を進めようと思う方が多いせいなのだろうが、そのすべてを受け止める側としては結構キツかったりもする。

そんな月曜日に、さらに年度末が加わったのだから慌ただしさも倍増なのは当然というべきか。とくに今年は、年度内に申請をしてしまいたい不動産登記もいくつかあるので、スケジュール管理に余計に気を使う。

そんなこんなで17時が過ぎ、現実逃避気味にブログを更新している次第。

今日も新規お問い合わせがいくつもあったが、ご相談予約に至ったのは抵当権抹消登記についての2件。抵当権抹消登記のご依頼は、月に5件もあるかないかなのだが、何故だか今日は2件もご相談予約が入った。

抵当権抹消登記の司法書士報酬は、それだけで食べていこうと思ったら月に100件くらいは欲しいくらいの価格設定としているので、それほど儲かるものでは無い。しかし、儲かる仕事が他にあるのかといえば、そんなこともないこの頃なので、ご依頼が入るだけでもありがたいこと。

そして、不動産登記をオンライン(または郵送)により申請できるようになっている現在では、必要な手間だけを考えれば報酬を下げてもいいくらいのものである。以前は、登記申請の際と、完了後の書類回収のための2回は、必ず法務局へ行かねばならなかったのだから。

ただ、業務が効率化できるからといって不動産登記の件数が増えるわけでは無いのだから、報酬を引き下げるという決断はなかなかし辛いところ。ネットで他の司法書士事務所による宣伝を見ていると、不動産登記の司法書士報酬が極端に安いものも見かけるが、そんな競争をしていては共倒れになるだけ。

司法書士業務の場合、事務所経費や人件費以外には、材料費などの原価がかかるわけでは無いので、適正な報酬の設定というのはなかなか難しいところ。出来るだけ経費をかけないためには、事務所家賃も人件費も出来るだけかけないようにすればいいわけだ。

しかし、ネットで集客しても、実際に業務をおこなうにあたっては事務所に来てもらうのが通常だし、極端にそういった経費を削減するのは難しい。経費だけを考えれば、自宅を事務所にして、人を雇っていないような事務所が最強ということになるが、そんな人とは競えないし競いたくない。

新たに独立開業しても食っていくのが難しいなんて業界は夢も希望も無いと思うのだが、今の司法書士はそんな風な状況にあるようにも感じられ。そう考えてもやはり、価格競争を繰り広げるのでは無く、もっと報酬をいただけるような付加価値を付けたり、業務の幅を広げたりといった努力がさらに必要なのだろう。

話がすっかり逸れてしまったが今日はこの辺で。早めに帰って明日に備えることとしよう。