昨日の衆議院選挙の結果が出たところで、今回の選挙で何があったかを独断に基づいて記しておく。自分自身も含めて、少し時間が経つと大事なことでもどんどん忘れてしまうので。

自民党が公示前に並ぶ284議席を確保したようだ。小池百合子による希望の党が出てきたときは、自公でも過半数割れなんて予測も出たくらいだが、小池による排除の論理の発言で一気に潮目が変わり。それにしたって、自民党が公示前に並ぶ議席を獲得するとは誰が予想しただろうか。

民進党代表の前原誠司が小池百合子に騙されて、民進党の全員が参加出来ることを前提に希望の党への合流を独断で決めたのだと思われるが、小池の「廃除します」発言の後にあった、前原による「全ては想定内である」との発言などあまりにお粗末だったとしか言いようが無い。

10月12日の日本経済新聞社による調査では、安倍晋三内閣の支持率は37%、不支持率は48%であった。そんな状況下での10月22日の衆議院選挙だったというのに、フタを開けてみれば自民党の大勝利。もうこれは、小池百合子と前原誠司が勝手に自滅したとしか言いようが無い。

なお、今回の衆議院選挙の投票率(小選挙区)は53.68%で戦後2番目の低さだが、戦後最低だったのが前回2014年の52.66%なので、2度続けて投票率が非常に低かったわけだ。安倍政権に再び信任を与えるかどうかは、今後の日本の姿を決定づける大きな分かれ道を決定するものであるはずだが、日本国民の半数は安倍晋三に白紙委任をしてしまったということ。

民進党と希望の党の合流はアメリカの指示によりおこなわれたなんていうトンデモな説もあるようだが、あながち嘘だとも言い切れないと感じてしまう。廃除発言で自滅したのは想定外だとして、希望の党がそれなりの議席を得た後に自公と連立なんてことになったら、まともな野党は存在しないことになっていたわけだ。

これからの日本はどうなるのかと暗澹たる気持ちにもなるが、今回の衆議院選挙の前後を通じて株価は上昇し続けている。何だかもうわけが分からないが、アメリカに追随して行くところまで行ってしまうしか無いということなのだろうか。

東証大引け 初の15日続伸 アベノミクス信任で海外勢買い(2017/10/23 日経新聞電子版)
23日の東京株式市場で日経平均株価は15日続伸し、前週末比239円01銭(1.11%)高の2万1696円65銭で終えた。15営業日連続の上昇は過去最長となる。日経平均は1996年7月15日以来、約21年3カ月ぶりの高値を付けた。22日投開票の衆院選で与党が圧勝し、アベノミクスの継続で日本経済の回復が続くと期待した海外投資家などの買いが入った。

最後に明るい話題。衆議院選挙と同日におこなわれたボクシングのWBAミドル級で、前回は疑惑の判定でアッサン・エンダムに敗れた村田諒太が再戦により7回終了TKO勝ちした。エンダムに調整失敗などもあったようだが、そういう言い訳を許さない完勝であった。

ボクシングのミドル級は体重が69.85kg~72.57kgであり、日本人が世界チャンピオンになるのは非常に難しい階級である。そんな階級の世界戦で圧勝するというのは素晴らしいとしか言いようがない。今後の活躍に期待したい。