記事タイトルは全くどうでもいい話なのだが、これまでに一度も登記申請をしたことのない法務局から電話がかかってきた。

もちろん、申請人の名前にも全く記憶がないし、そもそもその支局には一度も登記申請をしたことがないのだから、こちらの記憶違いということもあり得ない。

それなのになぜ当事務所へ電話してきたのかと尋ねると、登記申請書の「連絡先の電話番号」として当事務所の電話番号が書かれていたとのこと。

ようやく謎が解けた。当事務所ではウェブサイト上に登記申請書の書式例なども掲載しているのだが、その中で「連絡先の電話番号」に当事務所の電話番号を書いていたりする。

それを見て登記申請書を作成した一般の方が、「連絡先の電話番号」までそのまま書き写してしまったのだろう。もちろん推測に過ぎないのだが、たぶん間違いないはず。

そんなことを法務局の人に説明して通話は終了。

勝手に電話番号を書かれただけなのだから、こちらには何の落ち度もないのだけれども、なんだかスミマセンというような感じになってしまった。

私の推測が正しければ、別に当事務所の電話番号を悪用しようとしたわけではなく、単に間違えて書いてしまったのだと思われる。人んちの電話番号を間違えて書くというのもスゴい話だが。

そして、仮にわざと当事務所の番号を書いて、おかしな登記をしようとしたとしても、それで当事務所が損害を被ることも無いのだけれども。

ただ、書面申請であれば、勝手に他の事務所の名前を使って登記申請をしてしまうことは出来るので、気持ちの悪い話ではある(そんなことをしても、法務局で登記完了後の書類を受け取るのは困難だと思われるが)。

自分で登記をしようとしている一般の方が、このようなブログを読んでいるとは思えないのだけれども、登記申請書の「連絡先の電話番号」はお間違えなくというお話しでした。

ちなみにこの件については、連件による申請であり別の申請書には携帯電話の番号が書いてあったようなので、たぶんそちらで連絡が取れたものだと思われる。

さらに余談だけれども、連絡先の電話番号を間違えてしまうくらいの注意力の持ち主が、不動産登記を本人申請したとなると、他にも多数の間違いがあることだろう。

そして、そんな申請書がどうして受け付けられてしまったのかと考えると、郵送による申請をしてしまったということだろうか。窓口では受け付けてもらえないと思われるので。

自分には関係の無い話ではあるけれども、法務局の人もさぞかし苦労をされているのだろうと思った次第。