当事務所ではタウンページに広告を掲載している。8分の1ページのサイズで、カラーの広告なので結構な月額を支払ってきた。

それでも、月に1件でもタウンページ経由のご依頼があれば十分に元が取れると思っていたのが、ここ数年は果たしてタウンページからのご依頼がどれ程あるのかが疑問になっていた。

思い返すと数年前までは、「電話帳を見た」、「タウンページを見た」というようなお問い合わせがわりと入っていたものの、最近はそういった言葉をあまり聞かなくなっているように感じる。

ご高齢の方であってもご自分でネット検索を使われている方も多いし、または、お子さんがネットで当事務所を調べてくれたというような話もよく耳にする。

したがって、タウンページで司法書士を探すのは、頼れるお子さんなどが近くにいないご高齢の方に限られるように思う。つまり、タウンページの広告効果は決してゼロでは無いものの、減少の一途を辿りそろそろ役目を終えつつあるという感覚。

タウンページの営業の人によれば、「タウンページの広告を見た後に更にネットで調べる人が多い」という調査結果があるらしい。けれども、今どきは最初からネットで調べるのが普通であり、最初にタウンページを持ち出す人がどれだけいるのかが疑問。

ただ、ここまで書いてきたことと全く話が変わるが、個々の事務所の事情によっては「今でもタウンページの広告効果はある」ともいえるはず。

それは、「インターネットによる集客がうまく行っていない司法書士事務所にとって、タウンページの広告効果は無視できないはず」であるということ。特に根拠はない、私の推測に過ぎないが。

つまり、ネット経由でのお問い合わせが多数ある当事務所のような場合、タウンページの費用対効果は悪いと言わざるを得ない。

しかし、そもそもネット経由でのお問い合わせなど殆どないという司法書士事務所であれば、タウンページに大きな広告を出すことの意味も十分にあるのでは無いかということ。

ネットで集客できないのに、「タウンページは終わった」とか、「これからはネット」だとかいっても仕方ない。これからじゃなく既にネットは主要な広告手段であり、十分な成果を得ている司法書士事務所は多数あるはずなので。

もちろん、ネットによる集客をもっと頑張るという方法もあるだろうが、既存の強力なサイトを凌駕するのは容易でないはず。そうであれば、敢えてタウンページにとどまって、その中で目立つという選択肢もあるわけだ。

どうせなら一番目立つ大きな広告をタウンページに出せば、結構な効果が得られるかもしれないし。

再び想像に過ぎない話を書くが、ネットなどで十分に集客できている司法書士や弁護士などはタウンページに広告を出していないけれど、ネットに弱い事務所は今でもタウンページに広告を出しているように感じる。

ということは、ネットによる集客程では無いものの、今でもタウンページの広告効果もそれなりにあるのかもしれない。最終的には、「信じるか信じないかは貴方次第!」という都市伝説のような締めくくりになってしまうのだが。

ちなみに、当事務所はサイズを縮小するものの、来期もタウンページ広告を継続します。