今週はとにかく忙しい。午前には株式会社設立のご依頼者との打合せ等。定款作成委任状、その他の必要書類に押印をいただいた。あとは、定款認証ををおこない、週明け早々に申請の予定。今回はスムーズに進んだので、初回ご相談と今回の2回のみで設立登記に漕ぎ着けられる予定。

午後は、債務整理のご相談と、相続登記のご相談の2件ご予約が入っていた。

債務整理の相談(個人民事再生)

債務整理の方はお話を伺った結果、個人民事再生申立の予定で受任することになった。住宅ローンは無いので自己破産にすることも可能だが、ご本人が少しでも返済していきたいとの意向があるので民事再生の方が適当か。また、自己破産だと管財事件に回されてしまう可能性が高いように感じられたということもある。

自己破産の場合、同時廃止と管財事件のどちらになるかで依頼者への負担が大きく変わってしまうが、個人再生手続の場合には、当地の裁判所では必ず再生委員が選任されるものの、いきなり管財事件になるような予期せぬ事態が生じることはないので安心して利用できると感じている。また、小規模個人再生であっても再生計画案が否決される心配もほとんど無いので、再生計画の履行が可能である場合には、民事再生を積極的に選択したいとの考えである。

相続登記の相談(費用のお見積もり)

相続登記の方は、自分でやろうとしたが諦めたとのこと。さらに税理士に聞いてみたら60万円はかかるといわれしばらく放置していたとのこと。当事務所で出したお見積もりは登録免許税等を込みでの総額でせいぜい25万円。現在の登記名義人である父母がともに亡くなっており、さらに自宅以外にも所有している不動産があるのだが、それにしたって60万円は高すぎる。

手続きは司法書士に丸投げするのに、税理士も報酬を取るということなのだろうか。そして、司法書士も税理士もがっぽりと報酬を取ると。別のところに聞いてみたら○十万と言われたというような話はよく耳にするが、世の司法書士の大先生方は相続登記でそんなに高額な報酬を取っているのだろうか・・・。

一般的な自宅土地家屋(またはマンション)の相続登記1件のご依頼であれば、司法書士報酬が10万円でも高すぎると思うのだが、それは私の感覚がおかしいのだろうか。不毛な価格競争はしたくないのでそこまで報酬設定を下げることは考えていないが、その半分の報酬でも採算は合うと思う。ただし、そのような報酬設定が可能となるのは、一切の広告宣伝をおこなうこと無しに毎日2件とかのご依頼があることが前提なので、実際には無理なことであるが。

相続放棄に必要な切手

相談業務等の合間に、相続放棄申述書のチェックと請求書の作成も。

請求書を作成するにあたり高知家庭裁判所へ電話をして相続放棄申述受理申立をする際に必要な切手について確認。今では大体どこの家庭裁判所のウェブサイトにも申立時に必要な郵券が出ているのだが、高知家庭裁判所についてはいくら探しても見当たらないので電話で問合せをした次第。

以前ははじめて申し立てする裁判所の場合にはいつも電話で問合せしていた。そのような問合せが多かったために、多くの裁判所がウェブサイトに掲示するようになったのだろうが、高知家庭裁判所もちょっとの手間を惜しまなければ電話問合せが減ると思うのだが。

そんなこんなで一日が過ぎ。最近では夜のご予約が入っていないときは、だいたい18時くらいには事務所を出るようになっている。歳のせいもあるのだろうけど、疲れてしまってそれ以上仕事をするのは辛い。基本的に外出をすることはほとんど無く、ひたすら接客しているかパソコンの前で作業をしているので、1日7時間も働けば疲労困憊になる。

1日100時間とか残業している人からすれば夢のような話だろうが、それだけの時間本当に集中して頭が働いているわけが無いし、たぶん無駄な時間も相当多いのだろう。それにしたって、毎日終電まで会社にいるなんてのはさぞかし大変なことだろうと思う。全責任を自分で負って仕事をしている自営業者と会社員とを比べるのは無理だけど。