新型コロナウイルスへの感染を防ぐため、日本中が自粛ムードに覆われつつある。大多数の会社員は普段通り満員電車に乗って出勤しているのだから、それ以外のことを自粛してもそれほど効果はないと思うのだが、とにかく何でもかんでも自粛なのである。

繁華街を歩く人も減り、閑古鳥が鳴いている飲食店ばかり。このままでは新型コロナウィルスのせいで経営が立ち行かなくなる飲食店なども多数出てくるのは間違いないだろう。

そんな状況下にあって、司法書士である当事務所へのお問い合わせも激減することを予想していたのであるが、今のところ新規のご相談予約はコンスタントに入っている状況。

債務整理関連のお問い合わせが多いとの印象もあり、すでに経済的に影響が出ている方が増えているのかとも感じるが、零細司法書士事務所への相談状況から日本全体の傾向を見ようとするのは無理があるだろう。

そして、債務整理のほかにも、相続放棄だとか、支払督促への対応だとか期限が決まっているものについてのお問い合わせが多い気はするが、全部がそうだというわけではない。新型コロナウイルスの影響で時間に余裕が生まれ、そのせいで司法書士に相談することを思いついたという人もいるだろうし、そもそも出歩くことをあまり不安に感じていない人も多いように感じる。

私自身はかなり気になっている方なので、最近はマスクをして接客しているし、打合せが終わったらすぐに手洗いうがいをするようにしている。それでも防ぎきれるものではないだろうが、高齢のご相談者も多いことだし、私自身が感染してしまうのは何としてでも避けたいところ。

当事務所は日時指定での決済業務などはほぼ全くやっていないので、いっそ事務所をしばらく閉めてしまおうかとも思ったが、今のところそこまでは思い切れない。司法書士事務所の場合、完全なテレワークは不可能であるとしても、電話は携帯電話への転送にしておいて、どうしても事務所へ来る必要があるときには電車には乗らず、自動車を利用すれば感染の機会は激減するはず。

しかしながら、現在のところ電話の件数も減らないし、毎日ふだん通りに来客がある状況なので、通常どおり事務所を空けておくしかない状況。事務所を閉めている同業者がいるとの話も今のところ聞かないし、法務局や裁判所が休みにでもならない限り、このまま様子見をするしかないか。

少しでも早い終息を願うばかりだが、まだ感染拡大初期だとの話もあり全く先が見通せない。3月中にある程度の区切りが付かないとすれば、東京オリンピックだって危ういだろうし、万が一中止にでもなれば日本経済は奈落の底に突き落とされることになるだろう。とりあえずは、自分を守りつつ息を潜めて状況を見守るしかないか。

しかし、ジムは怖くて行けないし、外を走ろうにも花粉が問題。それならば飲みに行こうかと思っても、不安を感じながらでは楽しくないから、やはり家に帰るしかなく。本当に危険なムードが蔓延してきたと思うばかり。