たいした話では無いのだけれども、地元の市役所へ固定資産評価証明書を取りに行った補助者が、この委任状では駄目だと突然言われたそうな。

長年にわたり同じ委任状を使ってきて全く問題が無かったのだと説明しても埒が明かない。結局は先方が必要だと主張する事項を加筆することで済んだとのことなのだが、私自身もこの手の対応を受けて閉口することがある。

最近では預金の相続手続きなどのため銀行の窓口へ出向くことも多いのだが、戸籍等の必要書類について間違ったことを断言されることがよくある。

たとえば、残高証明書の発行依頼をする際には、依頼者が相続人の1人であることが分かれば良いのだから、相続人の全員を明らかにする戸籍等は必要ないはず。それなのに、これでは戸籍が足りないと断言されたり。

また、同じく残高証明書の発行依頼をする際に、相続人中の1人からの委任状を持参したところ、相続人全員の委任状が必要だと断言されたときもあった。

上記については、どちらもちゃんと確認してもらったところ、先方の誤りであることをすぐに認めてくれて一件落着だったのだが。

私も銀行に勤めていたら支店長でもおかしくない年齢のオジさんなので、窓口の女性には出来るだけ穏やかに説明をするように心掛けている。そうしておけば、先方の間違いであることが判明したときも、なごやかに話が進むはずであるし。

ただ、銀行の窓口などで気になるのは、明らかに間違っている説明を断定口調でされること。これはきっと、クレーマー対策なのだろう。隙を見せるとクレーマーにつけ込まれるので、とにかく断定してしまうというわけだ。

しかしながら、私は専門家である司法書士であってクレーマーではない。そんなわけで、普段はやさしく穏やかに説明をして差し上げることで、先方の間違いを諭すわけだ。

ところが、最初に書いた市役所窓口の対応のように全く理不尽な対応を受けることもある。こういうときは、「今まで全てそれで通ってきたのだから、過去の記録を確認してくれ」というのは至ってまっとうな要求であるはず。

それなのに、今回の市役所の場合もそうだが、「とにかくこれでは駄目だと」いう木で鼻をくくったような対応を受けることがほとんど。

前回は大丈夫だったのに、今回は駄目なのであれば、いつからそのような運用に変わったのかと聞いても埒が明かない。とにかく駄目の一点張りで、いつしかこちらがクレーマーでもあるかのように・・・。

さっきの銀行の話で書いたとおり、クレーマー対策として何ごとも断言するのは必要なのだと思う。ただし、それは間違ったことを押し通してこようとする人に対して行うべきこと。

役所関係だとこの手のことが多い気がする。前は絶対にこうだったと説明しても、今はこうだと繰り返すだけ。以前のやり方を確認したりは絶対にしない。そのうち、こちらが理不尽なことを言うクレーマーのような扱いに。

まあ、どうしても譲れない場合を除いては、それ以上争うのも面倒なので従ってしまうのですがー。