前回の投稿(コアアップデートによる士業事務所サイトへの影響)では、当事務所運営サイトへのアクセスはコアアップデート後も減っていないと自慢げに書いていたが、11月に入ってから最も集客していたサイトへのアクセスが半減してしまった。

このサイトは司法書士事務所ホームページとしての開設から10数年が経過し、長年にわたりウェブ集客の柱になっていたサイトである。これまでにGoogleからペナルティを受けるようなことも無く、これからも盤石であると信じていたのがこの有り様で、大きなショックを受けている次第。

ただし、アクセスが半減といっても、1日あたり数千あったアクセスがその半分程度になったのであり、現状でも全く集客力が失われたわけでは無いはず。

さらに、当事務所の場合は複数のサイトを運営しているので、1つのサイトへのアクセスが激減しても普通に新規お問い合わせは入っているし、それほど深刻なダメージは受けていない。

それでも、Googleに生殺与奪の権を握られているとでもいうべき現在のウェブ集客は、まさに一寸先は闇であるのだと改めて痛感した。

記事タイトルにした、士業のホームページによる集客は可能なのかとは関係の無い嘆きが続いてしまったが、現在でも司法書士やその他士業がホームページで集客することは可能であるはず。ただし、今からやるのは非常に難しいだろうとの印象。

ある司法書士がTwitterで、士業専門ホームページ業者から「ホームページを作ればコンスタントに仕事が入ってくる」とか「DM営業だけで忙しくなる」なんて話を聞いて契約したものの、前々話が違うなんてことを書いているのを見かけた。

実際のところ、ホームページを作ってもらっただけじゃ無理だろうと思う。出来上がったホームページに、自分で新たなコンテンツを地道に追加していくことを1年も続ければ多少は結果が出るかとは思うが、絶対上手く行くかはわからない。

必ず結果を出したいなら、複数のホームページを立ち上げて全てをちゃんと更新していき、1年後くらいに集客ができるようになったサイトがあれば、それをさらに充実させていくなどするしかないか。

いくら頑張って更新しても、そのサイトの順位が上がるかどうかは運の要素も大きいように思う(少なくとも、私程度の技量では)。そこで、1つのサイトだけに注力するよりは、複数のサイトを立ち上げた方が成功しやすいと思う。

ウェブによる集客が初めての人には荷が重い作業であろうが。しかし、士業専門ホームページ業者に頼んでも、そこまでして貰うのは無理だろう。というか、そこまでして貰おうとしたら、費用がいくらかかるかわからない。

つまり、ホームページが出来上がったとしても、それだけで集客できるわけでは無く、その後も時間をかけて育てていかなければならないということ。それは、士業専門ホームページ業者がやってくれることでは無く、自分自身でやらねばならないわけだ。

全体で数ページしか無いホームページが上位表示されていたとしたら、それは外部からのリンクなどにより強引に順位を上げているだけであり、その状況がいつまでも続くとは思わない方が良い。

長年にわたって確実に集客しているホームページは何百ページものコンテンツを備えているのが通常である。最初に士業専門ホームページ業者が作ってくれるのは数ページのみのサイトであり、数百ページを追加するのは自分でするしかないということ。

仮に数百ページの作成を業者に頼んだとしたら、もの凄いお金がかかることになるのに加え、出来上がったページは法律的にも実務的にも誤りだらけのものになるのは目に見えている。

よって、コンテンツ作成選任のスタッフを雇えるなら別として、1人で開業する士業事務所であるなら、数百ページのコンテンツを自分で作成してからが勝負であろう。

それに1年かけて上手く行けばよいが、素人が見当違いな努力を続けても成功するとは限らない。そんなわけで、正しい知識と戦略を持って努力すれば、今からでも士業事務所がウェブによる集客をするのは可能であろうが、初心者が自分でやって成功するのは難しいだろうというのが今回の結論。

とりとめのない話になってしまったが、とりあえず今回はこんなところで。