当事務所ではWebサイトに設置したメールフォームによりご相談予約を受け付けている。お問い合わせへは通常メールでお返事することになるのだが、携帯電話(スマホ)のアドレスを入力している方の場合、パソコンからのメールを受信拒否設定しているケースがよくある。

自分から問い合わせをしておきながら返事を受信拒否する人がいるわけ無いので、パソコンからのメールを受け取れないことをご本人は気付いていないのだろう。ご相談者の側からしても、せっかく問合せしたのに返事をしないとはけしからんと思っているのだろうが、せっかくご返信メールを書いたのに届かないという徒労は非常に虚しいものである。

次のようなエラーメッセージが戻ってきてくれれば、相手方に届かなかったことが分かるからまだ良いのだが、エラーメッセージが届かないのに送れていないこともあるようだ。エラーメッセージが届く場合と、届かない場合の違い(条件?)が分からないので余計に困る。
Delivery to the following recipient failed permanently:

メールアドレスで受信設定したものの

受信拒否設定に気付いていないのは初歩的なミスであるが、今回のケースはもっとややこしいことになっている。少し専門的な話になるので、興味のある方のみ続きをお読みいただきたい。

今回のお問い合わせはメールフォームを使用せず、Webサイトに載せているメールアドレス宛に送られてきた。そして、メールアドレスを指定して受信設定したので、別のアドレスからは返信してくれるなというのだ。

当事務所のWebサイトで公開しているメールアドレス(info@xxx.com)は受信専用で使用しているため、このアドレスを送信元とするメールを送ることは通常できない。しかし、ご指定とあらば仕方ないので1時間ほど四苦八苦して、何とかinfoのメールを送信元にできるように設定変更。

そして、メールを送信してみるとやはりエラーメッセージ(Mail Delivery Subsystem)が、この1時間の苦労をどうしてくれるのだ・・・。しかし、返信メールの送信元まで指定してくる人が、メールアドレスの受信設定をしていないとも考えられないので、メールが届かないのは他の原因か?

考えられるのは、当事務所ではGoogle Apps for Workにより、独自ドメインのメールアドレスでGmailを使用しているので、本当の送信元(gmail.com)と表示設定している送信元が相違している。その辺が何らかのセキュリティ対策に引っかかったのかもしれない。単に想像に過ぎないが。

あんまりセキュリティ対策ばかり考えると不便になるかもよというお話しでした。メール送信のための悪戦苦闘と、その後のこの記事の執筆で日曜午後の時間をだいぶ使ってしまったぜ。