本日のお問い合わせ。朝一番に遠方(当事務所にお越しいただける可能性はまずない場所)からお電話があり相談がしたいと。どんな相談ですかと尋ねると、相続関連のお話しらしく「込み入った話なので時間がかかるけど今から聞いてもらえるか?」とのこと。

朝の忙しい時間に電話してきて、しかもフリーダイヤルだから通話料金もこちら持ち。それで絶対にご依頼につながらない電話相談に乗って貰えるはずが無いと思うのだが、そんな風には考えない人も多いようだ。司法書士事務所を公益の機関みたいなものと混同しているのかもしれないけど。

そして、フリーダイヤルに電話した場合、たとえ番号を非通知にしていてもどの辺からかかってきた電話なのか分かるようになっている。したがって、近所の振りをして話だけ聞こうと思っても無駄なのだが、ほとんどの人はそんなこと知らないだろうから仕方の無い話。発信元を知られたくないなら固定電話じゃ無く(以下省略)。

電話だけで解決する話だとも思えないし電話無料相談はそもそも承っていないので、必要に応じて実際に相談に行ける場所にある司法書士事務所に問い合わせてくれとお伝えして通話終了。

問い合わせがあってもご相談予約にすらつながらないものばかりという日もあるが、今日は今のところそんな感じ。

続いてのお問い合わせは、相続に必要な除籍、原戸籍などの取得のみをしてもらいたいとのお話し。今では法定相続情報一覧図の作成のご依頼をいただければ、相続登記やその他の遺産相続手続と併せてでは無くとも除籍等の取得は可能になっているが、そういうレベルの話では無さそう。

少し話を聞いてみると、被相続人の出生にさかのぼる除籍等の取得をしたいがやり方がよく分からない。そこで、除籍等を集めるのだけ業者に頼もうと思って電話してみたとのこと。ここまでの会話でも何だかもう勘違いにあふれている印象に満ちているが、それでも不動産の名義変更などはしないのかと尋ねてみると、それは自分でやるつもりなので法務局へ相談に行くのだと。

これ以上お話ししてもご理解いただけないかと思いつつも、一般の方にとって戸籍を集めるのも難しいだろうけど、登記をするのはもっと難しいから司法書士に頼むのが通常であること。法務局へ相談に行っても結局は司法書士に頼む人が多いこと。見積もりだけであれば費用はかからないし、それから依頼するか決めていただいて差し支えないことなどをお伝えした。

けれども、法務局のページを見てみたら必要書類とかはだいたい集められそうだし自分でも出ると思うとのこと。そこで、こんなこと言っても仕方ないかと思いつつも、このような手続きはだいたいの準備をするのは難しくなくても、ちゃんと受け付けてもらえるよう完全なものにするのが難しいのだとお伝えした次第。

このような会話をした方から、再度のお問い合わせの後にご依頼いただく場合もあるが、その確率は1割にも満たないとの印象。何だかお問い合わせくださる方への不平不満のようになってしまったが、日頃からお問い合わせには真摯に対応しております。