ここのところ、商業登記のご依頼がやたらと多い。通常は月に1件の依頼があるかどうかというくらいだから、多いとっても大したことないのだが、気分的には株主総会議事録とか商業登記の添付書類ばかり作っている感覚。

会社解散から清算結了に至る登記が多いのはコロナ禍の影響もあるのだろうが、株式会社や合同会社の設立登記のご依頼も入っているから、誰もが後ろ向きに守りに入っているというわけではないか。

役員変更では、未成年者の取締役就任にともなう変更登記をたぶんはじめて申請した。都会では学生起業家が会社を設立するみたいな華やかな話も多いのかもしれないが、当事務所にそんなご相談が来たことはなく、今回のご依頼も息子を取締役に追加したいというような話だった。

取締役会を設置しない株式会社だったので、取締役となる未成年者本人の印鑑証明書が必要。あとは、法定代理人の同意書と、未成年者の法定代理人の資格を証するための戸籍全部事項証明書(戸籍謄本)を添付した。

後は通常の取締役就任の場合と変わることはなく、登記手続きも全く問題なく終了したのだけれども、結構長く司法書士の仕事をしてきても、やったことの無い手続きというのは頻繁に出てくるものであり。

今はまだ老化による頭の衰えなどを感じることはあまりないけれども、大したことはしていないのにやたらと疲れるようになってしまった。夜遅くまで仕事をするのは無理だし、土日もしっかりと休まないと全然回復しない。というか、土日休んでも回復しない。

労働時間等は自分でコントロールできるのが自営業のよいところだけれども、もっと歳をとって頭が衰えてしまったら、はじめてやる登記など恐ろしくてできなくなるだろう。

人を雇ってやって貰うといっても、自分で理解できない登記を出すなどというのも恐ろしいことだし、そんな度胸(無謀さ?)があったら、とっくに従業員を増やして自分は楽をする道を選んでいただろう。それで、今も無事にいられたかは分からないが。

話が随分と逸れてしまったけれども、今の感じで仕事ができるのは後10年か、せいぜい15年だろう。健康であればもっと仕事は出来るのだろうけれども、せいぜい65歳くらいまでには完全引退できるようになっておきたい。

欲をいえば10年でそんな状況になっていたいものだがどうなることやら。