年内の通常営業も明日までとなった。今年中に出すべき登記なども取りあえずは済んだので、何とか無事に仕事納めを迎えられそう。そんな感じで自分としてはもう仕事納めモードに入りつつあるのだが、何だか随分とご新規のお問い合わせが多い1日だった。

自分の性格からすると、こんな年の瀬になって新しいことを始めるよりは新年へと先延ばしにしてしまうところなのだが、年内に何とか懸案事項をやっつけてしまいたいという方もいるということだろう。

今から年内の新規ご相談は無理だということで、新年にしていただいた相談予約も既に数件入っている。毎年の状況をちゃんと記憶してるわけではないけれども、ここまでギリギリになってからご相談予約が複数入るのは珍しいように思う。

このまま来年になっても数多くのご相談・ご依頼が入れば良いのだが。

さて、記事タイトルのとおり、最近はご高齢のご相談者・ご依頼者の比率がどんどん高まっているように感じる。日本では高齢者の割合がどんどん多くなっているのだから、司法書士事務所へのご相談者も高齢者が多いのは当然だとはいえるが。

それにしても、最近になって80歳代後半の男性からのご相談を複数いただいたりすると、ご高齢者が本当に多いのだと実感させられる。

80歳代後半などご高齢の方が自分自身で相談に来られる場合、お子さんが付き添いで来ることもあるが、お一人である場合も多い。80歳代後半ともなれば、ご夫婦共に健在という場合は少ないだろうから、自分自身で何とかしなければならないというわけだ。

ご高齢であることを事前に分かっていればこちらから伺うことも検討するが、ご予約の時点で年齢を確認することは通常無いから、事務所にお越しいただいて初めて80歳代後半であるというようなことを知ることになる。

いくら元気だとはいっても足下が覚束ない方も多く、お帰りいただくときもヒヤヒヤする。当事務所ビルにはエレベーターがあるものの、玄関から事務所内にお入りいただくだけでも心配なこともあったり。

普段はあまり出歩かないようなご高齢者であっても、相続手続きなどのためにやむなく司法書士事務所へ出向くということなのだろうが、超高齢社会の現実を目の当たりにしている気になる。大変な苦労をしながら一人で生活している高齢者も多いのだろうと。

80歳代後半になって妻を亡くし、頼れる子どももいないようなケースだったりすると、自分1人では何ともし難い状況に陥るのは容易に想像できる。しかし、そういう方からの需要をこちらから見つけ出すのは困難なのであり、今後はそのような問題がどんどん増えていくのだろう。

こんな記事を書いていても何らかの解決策が思い浮かんでいるわけでもないし、これからの日本を考えると暗澹たる気持ちにもなってしまう。自分自身も歳を取っていくわけだし、超高齢社会である日本のこれからについてもっと真剣に考えていかねばならないと思った次第。