先週までと打って変わって、今週は月曜、火曜日と新規のご相談予約が入っていない。メール、電話ともにいくつかお問い合わせはあるものの、ご相談予約には至っておらず。

今日の午後などは、ご予約受付用のフリーダイヤルが全然鳴っていないので、回線に問題があるのかと思って自分でかけてみてしまったくらい。もちろん電話回線には問題が無く、ちゃんと着信したのだが。

受任中の仕事はあるから完全に暇になることはないが、新しい仕事が入り続けなければいつかは何も無くなってしまう。10数年もこのやり方で生き延びてきたのだから、暇なときはお休みだと思って楽しむくらいの余裕を持てると良いのだが、たったの数日でも仕事が入らないと不安になってしまう。

ただ、そんなことを書きながら思ったのは、少しでも仕事が入らないと不安になる性格だからこそ、インターネット経由での集客のみでやってこられたのかもしれない。仕事が暇なときにはひたすらWebサイト作りやブログの更新に励んできたからこそ、結果としてインターネット経由での集客が可能になったというわけだ。

もしもこれが、仕事が暇だからといって遊びに行ってしまうような性格だったとしたら、こんな風に細々とであっても司法書士業務を続けていくことは出来なかったであろう。

インターネット以外での集客方法は?

インターネット経由での集客が難しくなったとしたら、どのような手段があるのか考えてみることがある。

知人からの依頼や紹介などによる依頼というのはどうだろうか。私の場合、あまり人付き合いが得意ではないから、知人といえるような人はそんなに多くないが、それでも10年以上も司法書士をしていれば相談を受けることもある。

しかし、知人やその紹介によるご相談の場合、圧倒的に効率の悪いことが多い。たとえば、相続登記をご依頼いただくとしても、こちらから出向いてご相談を受けるとすれば、それだけで時間をロスしてしまう。

もちろん、正当な出張料をいただければ問題ないのだが、そんなのご請求できるはずがない。今の報酬設定は、ご相談は基本的に全て事務所へお越しいただくことを前提としているので、追加費用がいただけない出張が増えるのは困る。

また、知り合いからの相談の場合、実際のご依頼には繋がらないことも多い。先方は、知り合いに司法書士がいるのだから、とりあえず話を聞いてみようと思うのだろうが、わざわざ出向いていってコーヒーをごちそうになるくらいではやってられない。

よく思うのは会社勤めの人とは時間についての感覚がぜんぜん違うのだろうということ。私のような零細自営業者の場合、自分が働いていない間はお金が入ってこない。

自分で休みたいと思って休むのは問題ないとして、わざわざ呼び出されて無料相談のみというのは迷惑でしかない。話が逸れ気味だが、とにかく知人やその紹介により適正な利益を上げていくのは困難だと思われる。

さて、その他の集客方法はどうだろう。

新規に開業する司法書士であれば、銀行や不動産販売業者への営業回りをすることも考えられるが、今さらそんなことができるはずもない。というより、そういうところの下働きをしないで済むために、インターネットによる集客をおこなうとしたのだから、今さら営業回りなどするわけにはいかない。

ショッピングセンターとか公民館とかを借りて、週末に相談会をするってのは有効かもしれない。今なら、相続とか遺言とかの相談会を開けば集客できそう。でも、準備が大変だし、週末をつぶすってのは・・・。

あとは、飛び込みで入りやすいような事務所にするのも絶対に有効。しかしながら、飛び込み相談者への対応に追われるのは大変そうだし、事務所を引っ越すのも大変だし・・・。

結局、危機感はあっても新しいことに乗り出せないのが現状なのであり。

しかしながら、10数年も何とかやってる当事務所でもこの状況なのだから、この数年間に新規開業した司法書士は本当に仕事を獲得できているのだろうか。

年収100万円以下の弁護士もいるなんて時代なのだから、司法書士にも他人ごとではないだろう。自分で事務所を構えている司法書士が普通に食えているといえるには、少なくても年間1000万円くらいの売上は必要なはず。

そこまで行かないなら、会社勤めをした方がよっぽどいい気がする。司法書士試験に受かるくらいの人ならば、それくらいの給料をもらえる会社には入れて当然だし。

まあ、儲かっている司法書士など少数だろうという考えのもとに、いかにして生き残っていくかを考える方が得策なんだろうと思う。

急ぎの仕事など大して無いのに、夜に来客予定が入っているので、どうでもよいようなことを書き連ねてしまった。こんなこと書いてるより、集客に繋がる素晴らしい記事を書かねば。