当事務所ではタウンページに有料広告を出している。かつては、「電話帳を見て」というお問い合わせが結構あったのだが、最近はご依頼者からタウンページとか電話帳とかいう単語を聞く機会がほとんど無くなったように思う。そんなわけで、タウンページの広告はもういいかと思いつつ、今回も契約を更新してしまった。

ちなみに、iタウンページの有料サービスも利用したことがあるがこちらは1年で止めた。当事務所の場合、Google検索によるサイトへのアクセスが非常に多いので、費用をかけてまでiタウンページを利用する意味がないと考えたためである。それと比べると、紙のタウンページについてはネット検索を使えない高齢者などからの反応が、多少なりともあるかと思い使い続けているわけだ。

ただ、当事務所が所在する市町村のタウンページでは、有料の大きな広告を掲載している司法書士事務所はごく少数であり、以前よりも件数が減っているように感じる。いよいよタウンページもその使命を終えるのかと思いきや、来期からは発行部数が大幅に増えるとの話である。終結へ向けての最後の悪あがきのようにも思えるが、今回は契約を継続して様子を見てみようと思った次第。

それから、司法書士以外に目を広げてみると、弁護士や税理士によるタウンページの広告はかなりの数が存在している。他士業よりはまだ競争が穏やかなせいか、そもそも司法書士による広告宣伝は質量ともに他よりも控えめな傾向にあるのだが、司法書士以外の広告は多いということはそれだけ効果もあるのだろうか。

タウンページ以外の広告媒体の効果は?

タウンページの広告効果は?との記事タイトルにしたものの、肝心の効果の程はよく分からないというのが正直なところ。しかし、僅かであっても効果はあると思われるし、大きく損していることはないと考えている。

当事務所の場合、ネット経由の新規問合せが非常に多いせいもあり、タウンページ経由の電話が少しくらいあっても埋もれてしまっているというのが事実でもあり、他の広告宣伝をおこなっていないなら明確に効果を判定できるのかもしれない。

タウンページ以外の広告宣伝媒体というと、電車やバスなどの車内、地域のフリーペーパー、郵便局の封筒などに広告を出すほか、新聞や雑誌の広告企画にお金を払って出稿するというのもある。電話、メール、FAX、DMなど様々な方法でそのような広告宣伝をしないかとの勧誘があるが、全てお断りしている。どれも費用対効果が非常に悪いと予想するからだ。そのようなものを使うのであれば、タウンページの方がよっぽど良いと思う。あくまでも私個人の考えに過ぎないが。

今は、広告宣伝をするならインターネットを利用するのが間違いなく最も高い効果を得ることが出来るだろう。もちろん、ただホームページを開設すれば依頼が来るというものでは無い。訪問者がここに依頼したいと思うようなサイト作りをするのがまずは最低条件である。

そして、Google検索で上位に表示されなければそもそもサイトを見てもらえないのだから、適切なSEOをおこなうことも非常に重要。また、競合者が多すぎてSEOによる上位表示が困難な場合や、早急に売上を上げる必要がある場合は、Google AdWordsなどのPPC広告を利用するのも有効。

PPC広告は1クリックごとに課金されるので、適切な設定をしないと莫大な費用がかかってしまうこともあるので要注意。そして、PPC広告によりサイトに誘導したとしても、それが依頼につながらなければ意味がないので、ここであらためてサイト作りが重要になるわけだ。

PPC広告にいっぱいお金をかけて多数の訪問者を呼び込んでも、全て一瞬で立ち去ってしまったとしたらそれこそ悲劇。結局、初心者が自分で最適な効果を得るのはかなり難易度が高いと思われる。私もAdWordsは使っているが、月々の予算設定を抑えており、実際のところたいした効果は得られていないはずである。

積極的にPPC広告を使えば、短期間のうちに多数のご依頼を集めることも可能なのだろうが、自力でAdWordsを使いこなすには至っていない。まあ、当事務所の場合、SEOのみで何とか営業を継続できているので、その先に踏み出せていないというのが現状であるのだが。

話をまとめると、費用対効果の高い広告宣伝方法といえば、現状ではネットを使う以外には考えられない。ただし、ネットによる広告で効果を上げるのは簡単ではない。ちゃんとしたサイトを作った上で、適切なSEOもしくはPPC広告により訪問者を集めなければならない。

その辺が初心者には難しいところだが、それならば業者に頼めば良いのかと言えば、その業者を見極めるのもまた難しいのであろう・・・。なんだか、混迷を深めるだけのような記事になってしまったが、今日はこの辺で。